整形外科は、運動器(骨・関節・筋肉・末梢神経)の診療を行います。
整形外科が扱うすべての分野の一般診療に対応させていただきますが、当院で、特に力を入れている関節外科の治療について紹介させていただきます。
- ①小侵襲の関節外科に力を入れています
- 関節鏡を積極的に用いて、小侵襲(全身への負担・切開等が少ない)の手術を行っています。
このたび、関節鏡関連の手術機器が大幅に充実し、さらに多様な治療を提供させていただくことが可能になりました。
対応可能な関節部位は、肩・膝・手(指)・肘・足です。
スポーツおよび一般外傷・加齢による変性疾患・リウマチ等の炎症性疾患など様々な原因による関節の疾患、外傷の治療に対応できます。
関節鏡を用いた主な手術例へ
- ②人工関節・骨切り矯正手術に力を入れています
- 可能な限り小侵襲な手術方法で骨を温存し、筋肉等のダメージが少なくなるように行います。術後の機能や耐久性に重要である人工関節の部品の最適な位置へ設置や靱帯バランスなどと、小侵襲手術の両立ができるように切開の大きさや手術方法は、慎重に決定しています。
また、初期高齢者で、残存軟骨での機能維持が期待できる場合は、骨切り術を積極的に行って、人工関節回避もはかっています。
たとえば、高位脛骨骨切り術とよばれる膝の骨切り術は、以前は、退院・社会復帰までに日数がかかることがネックとなっていましたが、近年の手術方法や器具の改良で、術後、3週程度での退院・復帰も充分可能で、その期間は人工関節と遜色がなくなっています。
- ③ロコモティブシンドロームの予防に力を入れています
- 関節疾患の進行を予防することができれば、手術などの治療も行わなくてすみますし、運動器の機能を維持でき、転倒や骨折を防止することが可能になります。
- 現在、我が国では転倒等により、大腿骨近位部骨折(ふとももの付け根の骨折)が一年間に12万件以上も発生するなど、高齢者の骨折の急激な増加と、これに伴うQOL(人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか)やADL(普段の生活において必要な動作-食事や排泄、入浴、移動、寝起など) の低下、医療費の増大は社会問題にもなっています。
日本整形外科学会では、運動器の健康維持と健康寿命の延伸のため、運動器障害による移動能力の低下をロコモティブシンドロームと提唱して啓蒙につとめ、またロコトレ・ロコチェックを提唱してロコモティブシンドロームの予防を目指しています。
日本整形外科学会ロコモチャレンジへ
- ロコモティブシンドロームが気になられる方も、ぜひお気軽に受診して下さい。必要な診察を行って、対応方法をアドバイスさせていただきます。
当院は、リハビリテーション科が大変充実していますので、ロコモティブシンドロームが進行し、運動器不安定症になっている方には、治療としてのリハビリテーションを行うことも可能です。(リハビリテーション科に紹介して適応の有無について診断を依頼させていただきます)
日本整形外科学会運動器不安定症へ