9月健康セミナー開催のご報告
2025年09月30日
9月29日(月)に以下のプログラムで健康セミナーを開催いたしました。
「防災対策大丈夫ですか?」
災害に備えて出来るコト!
一緒に学びましょう!
【講師】
阪奈中央病院 手術室 師長
日本DMAT隊員
小木 裕子

天候のすぐれない中、沢山の方々にご参加いただき誠にありがとうございました。
今回は、当院の手術室 師長であり日本DMAT隊員でもある講師に、災害支援の経験談や、有事の際の備えについて、詳しいお話を聞くことができました。
実際の避難所での医療支援の様子など、皆さん興味深く耳を傾けておられました。
奈良県でもいつ起こるか分からないとされる有事に備え、明日は我が身の気持ちで防災対策を考えるきっかけになりました。


日本DMAT隊員とは、大規模災害に見舞われた被災地に駆けつけて専門的な支援を行う医療チームです。前半では、「東日本大震災(2011年)」「熊本地震(2016年)」「能登半島地震(2024年)」での医療支援の様子を実際の写真とエピソードを交えながら詳しく知ることができました。
避難所内では、衛生管理(トイレ、水道、食事)、流行疾患の予防、集団生活でのストレスケア、持病をお持ちの方の継続診療などの支援を行い、特に甚大な津波被害があった震災での肺疾患のお話など、衛生管理の大切さを実感しました。

後半では、避難準備についての説明がありました。政府が定めているガイドラインで避難指示の警戒レベルが定められています。警戒レベル4で避難指示となりますが、高齢者の場合は警戒レベル3で早めの避難となります。介助が必要な方は、つい遠慮しがちになりますので、積極的にお声掛けをして協力するようにしましょう。持病をお持ちの方の場合は、おくすり手帳と、なるべく薬を多めに持って避難するようにしてください。
コロナ禍を経て、現在の避難所では個人スペースの確保や簡易トイレ、シャワーブースなど便利なものに進化していますが、それでも日頃からの備えが大切です。避難リュックは持って逃げられるサイズで準備しておきましょう。防災備蓄品は家に戻った時に取り出しやすい場所にストックしておくとよいでしょう。
また、事前にご家族で話し合い、有事の際の決め事をしておくことも大切です。地域のハザードマップを確認し、避難時には必ず運動靴で家を出るようにしましょう!
〈次回健康セミナーのご案内〉
【日時】 令和7年 10/31(金) 14:00~15:00
【会場】グリーンホールたわら(1階なるなるホール)
「在宅医療~困ったときの選択肢~」
・在宅医療でできること
・最期を自宅で迎えるということ
【講師(前半)】
「訪問診療医師の立場から」
阪奈中央駅前クリニック
院長
岡島 英二郎
【講師(後半)】
「訪問看護師の立場から」
阪奈中央訪問看護ステーション
管理者・訪問看護認定看護師
髙山 雅子
参加無料 ・ 要予約
どなたでもお気軽にご参加ください!