5月健康セミナー開催のご報告
2025年05月23日
5月20日(火)に以下のプログラムで健康セミナーを開催いたしました。
「そのいびき歯科で治るかも?」
~歯科と睡眠時無呼吸~
しっかり寝れていますか?
質の良い睡眠と、睡眠時無呼吸の
マウスピース治療について
詳しく知りましょう!
【講師】
阪奈中央病院
歯科・歯科口腔外科 歯科医師
日本睡眠学会 歯科専門医
後藤 基宏

晴天にも恵まれ、沢山の方々にご参加いただき、誠にありがとうございました。
今回は、睡眠の質と健康への影響や、マウスピースを用いた治療法・診断方法について詳しく学ぶ ことができました。参加された皆さんは、事前に記入していただいた『眠気の質問票』でご自身の眠気の状況を確認し、手鏡を用いてご自身の、「のど」や「あご」の状態を確認することによって、睡眠時無呼吸の病態とリスクについて実感しながら真剣にお話を聞いておられました。普段の生活で“いびき”が気になることがよくありますが、今後 は、ただの“いびき”と思わずに、体調を気に掛けるよう意識を持つことができそうです。


前半は睡眠時無呼吸についての解説がありました。いびきをかきながら気持ちよく眠っているように見えても、体の中では大きな問題がおこっている可能性があるとのこと。日本国内では推定2,200万人が閉塞性睡眠時無呼吸に罹患しているとの報告もあるそうですが、実際に診断や治療を受けておられる方は大変少ないようです。
閉塞性睡眠時無呼吸の主な症状は、いびき、無呼吸、日中の眠気、熟睡感の欠如、起床時の頭痛などです。マウスピース治療を行うことで、これらの症状の改善を期待できることもありますが、まずは、内科、耳鼻咽喉科、睡眠クリニックなどの医科医療機関で、閉塞性睡眠時無呼吸の診断が必要になります。検査は、1泊入院での精密検査、もしくは自宅での簡易検査により、AHIと呼ばれる無呼吸と低呼吸の1時間当たりの回数が計測されます。その結果をもとに、治療方針が医科医療機関で決定されるようです。閉塞性睡眠時無呼吸患者の全身への影響は、高血圧症や肥満、不整脈、糖尿病などがあり、他の病気に進むおそれがありますので早めの治療が大切です。


後半はマウスピース治療についてのお話でした。マウスピース治療は、閉塞性睡眠時無呼吸の中でも、軽症~中等症の方が対象で、効果にも個人差がありますので、最大の効果を得ながら、副作用の少ないマウスピースとなるような、初期対応が重要とのことでした。また、継続的に、快適に使用していくためには、歯科医師の定期的な経過観察も重要とのことでした。
今回、講師を務めた後藤基宏(日本睡眠学会 歯科専門医)は、今年の4月から阪奈中央病院 歯科・歯科口腔外科で勤務しておりますので、“いびき”にお悩みがありましたら、当院 歯科・歯科口腔外科へお気軽にご相談ください。 歯科・口腔外科ホームページ
〈次回健康セミナーのご案内〉
【日時】 令和7年 6/17(火) 14:00~15:00
【会場】グリーンホールたわら(1階なるなるホール)
「フレイルとサルコペニア予防!」
~健康で長生きするために~
【講師】
メディタス ゼロフィット 主任
理学療法士 鍼灸師
3学会合同呼吸療法認定士
富樫 昌彦
参加無料 ・ 要予約
どなたでもお気軽にご参加ください!