「手術室の看護師リーダーとして」

Cさん 外来勤務 平成21年3月入職

~阪奈中央病院での仕事について~

 阪奈中央病院に就職して丸11年になり、現在は外来に配属されています。当院の外来部門には手術室と中央材料室が含まれており、私は主に手術室で勤務しています。
 看護師の仕事は患者さまを「看護」することですが、「看護」と一口で言っても、病棟と手術室での看護は大きく異なります。病棟での看護は一日中ずっと患者さまと関わることが多いのですが、手術室での看護は決められた時間だけになるので、深い関わりは持てません。

Cさん 外来勤務 平成21年3月入職

 そのため、短時間で患者さまとの信頼関係を築かなければいけない難しさがあります。手術の間は麻酔もかかっており、患者さまの状態も常に確認しながら直接介助※1と間接介助※2を行わなければなりません。その点が、病棟での看護とは大きく違ってくると思います。

※1直接介助…医師の手伝いをしながら手術をスムーズに進めて行けるように介助する
※2間接介助…外回りの仕事が主で、患者さまの状態を見ながら手術に必要なものがあればすぐに対応できるように準備する

~今まで看護師として勤務してきた中で、続けてきてよかったなと思ったときはどんなときでしたか?~

 私は外来や手術室での勤務がメインなので、緊急性が高い患者さまと接する機会が多いです。もちろん医師がメインで対応するのですが、スムーズに処置が進むように看護師としてその手伝いをし、患者さまを無事に助けることができたときは、本当に看護師をしてきたよかったと感じます。
 経験は浅いですが、病棟での勤務は整形外科がメインでした。整形外科に来られる患者さまは、骨折などが原因で、普段当たり前にできていたことがケガなどによってできなくなってしまった方が多くいらっしゃいました。治療をしていく中で、患者さまが最初はできなかったことができるようになる過程で、「ありがとう」と声をかけていただくことがあるのですが、そのときが看護師をしてきてよかったと思える瞬間です。

~看護師として心がけていること

 人と人との絆を大切にすることを心がけて日々看護を行っています。また、看護師としては、一人ではなく、チームで医療を行っていくことが基本としてあると思っているので、患者さまだけではなく一緒に医療を行うチームの仲間との絆も大切にしています。阪奈中央病院で勤務している11年間のうち、2年間は病棟で働いていました。その時に臨床指導者の資格を取ったので、学生に教える機会がありました。

Cさん 外来勤務 平成21年3月入職

 指導者の立場として看護についてしっかりと教えるということが大前提ですが、看護学生の方が来られて色々と指導していく中で、自分が勤務する病院についても知っていただき、ここで働きたいと思ってもらうことも重要だと気づき、どの部分で興味を持ってもらえるかを考えてアピールすることもよくありました。具体的には、スポーツ・関節鏡センターで行っている内容や、センターにはアスリートの方もよく来院されるので、そういったことも交えて興味を持っていただけるような説明を心がけていました。

~看護師リーダーとして、今後目指すもの~

 手術室の中ではチームワークが大切になってきます。医師がいて、看護師がいて、ときにはリハビリ技師もいて、また使う器材によっては臨床工学技士もおり、それぞれの業務をスムーズに進めなければいけないので、前もってカンファレンスををしています。少しでも上手くいかないことがあると、手術自体が円滑に進まず、全体に影響が出てしまうので、しっかりとしたチームワークが必要だと思います。

Cさん 外来勤務 平成21年3月入職

 今は、手術室の看護師のリーダーとして仕事をしているので、医師とスタッフがしっかりとコミュニケーションを取り、事故なくスムーズに手術ができるように心がけています。

Cさん 外来勤務 平成21年3月入職

 また、分からないところや不安に思っているところがあれば、しっかりと話を聞いて、手術に入る前に解決するようにしています。 現在は手術室に勤務しているので、手術室の中でしっかりと全体の管理ができるようになっていきたいと思っています。もともと手術室での勤務を希望して入ったのですが、今の配属部署である外来には救急科があります。以前から救急にも興味があったので、今後はそちらでも頑張っていきたいと考えています。