4月26日(土)に以下のプログラムで健康セミナーを開催いたしました。

おや? 大事なあれ、どこにしまったっけ…
「お母ちゃん! ひょっとして認知症?」
親子関係が悪化しない秘訣ってあるのかなぁ~
こんなときどうしますか?
『よい対応!?』 or 『わるい対応!?』

【講師】
阪奈サナトリウム
 看護部長 有村 由美子

阪奈サナトリウム
 作業療法士 山本 麻奈 他6名

今回は好天にも恵まれ、沢山の方々にご参加いただき、誠にありがとうございました。
日常生活での認知症の方との接し方について、とても考えさせられる内容の講演となりました。認知症は誰でも身近に起こり得るテーマですので、皆さん頷きながら真剣なご様子で話しを聞いておられました。

ご家族やまわりの方が認知症になってしまったら「こんな時どうしますか?」
阪奈サナトリウムの作業療法士による寸劇!?を鑑賞しながら、「よい対応」「わるい対応」について楽しく学ぶことが出来ました。突然、「財布をなくした!?」「鍵がない!?」など慌てて怒りっぽく言われたら、どう対応しますか? 親子だとついつい怒り口調で言い返してしまったりしますが、そうすると自信を無くしてしまったり、自分を責めてしまう結果にもなります。こちらの対応次第で反応が変わることもありますので「不安な気持ちを『共感』することで安心に感じて落ち着いてもらうことが大切」というメッセージが込められた寸劇でした。

認知症になると、記憶、見当識、実行機能(段取りが悪くなる)などが低下します(中核症状といいます)。個人差はありますが、認知機能の障害に伴ってさまざまな症状が生じます。怒りっぽくなったり、幻視・幻聴、妄想、不安、うつ、もの盗られ妄想などもおこる場合があります。介護者からすると大変な状態ですね…。ただし、みな等しく脳の機能は衰えます。認知症が進行すると上記のようなことが起るかもしれないということを認識し、ご本人の気持ちを推し量って接することが大切です。

身近な人が認知症になったら、「今日もやさしくするぞ!」と自分と約束してみましょう。離れて暮らしていても連絡を忘れず、お互いが安心し、自信をもって毎日を送れたらいいですね!
最後は、作業療法士による体操コーナーで締めくくりました。
口腔体操「パタカラ体操」や、二つのことを同時にする頭の体操など、皆さん大きな声を出しながら作業療法士と一緒に楽しい時間を過ごされていました。

当院では、四條畷市高齢福祉課などと協働し、院内に「認知症初期集中支援チーム」を設置しています。阪奈サナトリウムでは、医師、看護師、作業療法士、精神保健福祉士のチーム構成でサポートをしています。お気軽にお問い合わせください。

〈次回健康セミナーのご案内〉
【日時】 令和7年 5/20(火) 14:00~15:00
【会場】グリーンホールたわら(1階なるなるホール)

「そのいびき歯科で治るかも?」
~歯科と睡眠時無呼吸~
【講師】
阪奈中央病院
歯科・歯科口腔外科 歯科医師
日本睡眠学会 歯科専門医
 後藤 基宏

参加無料 ・ 要予約
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