脳卒中や整形外科疾患による後遺症に対して、患者さま一人ひとりの状態に合わせたリハビリ治療を行っています。ボツリヌス療法や促通反復法(川平法)、PASシステム(電気刺激療法)、拡散型圧力波治療、ロボットスーツHAL®など、さまざまな治療法と機器を組み合わせ、機能回復と日常生活への復帰を目指しています。
ロボットリハビリテーション
脳卒中などで運動機能が低下した患者さまに対し、ロボットスーツ「HAL®(Hybrid Assistive Limb)」などロボット機器を用いたリハビリテーションを導入しています。HAL®は、身体に装着することで脳からの運動指令を筋電として感知し、わずかな動きをアシストします。患者さま自身の“動こうとする意思”に反応して補助が行われるため、より自然な運動学習が促され、機能回復につながる可能性が期待されます。主に歩行訓練や下肢機能の改善を目的に活用しています。
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ボツリヌス療法
脳卒中後に麻痺した上下肢の筋肉が不随意に硬くなり、歩行や日常生活の妨げになることがしばしばあります。このように筋肉が硬くなることを痙性といいます。ボツリヌス療法はこの痙性を注射で軽減するもので、効果は3~4ヶ月持続します。当院では2013年からボツリヌス療法を開始し、筋電計での結果、日常生活での使いやすさで良好な結果がでています。さらに、ボツリヌス療法は促通反復法などの適切なリハビリテーションと組み合わせることで、一層その効果を発揮すると考えられます。
促通反復法(川平法)
脳卒中のリハビリテーションの手技は変わりつつあります。これまでは脳卒中になって運動麻痺がおこってしまうと、初期の自然回復以降は回復は難しいと考えられていました。しかし最近の研究では、効果的なリハビリテーションを行うと、損傷した運動神経回路が再構築される可能性があることがわかってきました。この効果的なリハビリテーション手法の一つが促通反復法(川平法)で、鹿児島大学のリハビリテーション科教授川平和美先生により開発された新しい方法で、マスコミでも取り上げられております。 当院でも、鹿児島大学リハビリテーション科で直接指導を受け、多くの患者さまに川平法を行っています。
PASシステム
脳卒中になると後遺症で手や足に麻痺が残ることがあります。麻痺の回復にはリハビリテーションが重要であり、当院では川平法など最新の治療を試みています。さらに注目されている治療の1つである電気刺激を使った「筋電制御電気刺激装置(PASシステム)」を導入しています。PASシステムは、脳に障害を受けたことにより、筋肉への筋電信号が弱くなったりした場合に、患者さんの筋電信号を的確にキャッチし、最も適した電気の刺激をオート制御で出力し、筋肉の動きを改善させることを目指した先進のトレーニングシステムです。電気刺激装置としてIVESを使用しています。
拡散型圧力波(マスターパルス)
当院では「拡散型圧力波(マスターパルス)」を導入しております。圧力波は圧縮した空気から発生したエネルギーにより、ピストンがアプリケータにぶつかることで圧力波を生み出します。圧力波を患部に照射することで筋組織のリラクゼーション、筋筋膜疼痛など慢性疼痛や硬さの改善が期待できます。慢性疼痛をはじめ、整形疾患における術後拘縮や脳卒中、脳性麻痺などの痙性に対しての治療として用いています。
充実したリハビリテーション機器
訓練効果の確認や問題点、改善度を分かりやすく表せる装置を導入しています。

- 歩行や立ち上がりなどの動作を計測・解析する三次元動作分析システム(ローカス3D MA-3000)+フォースプレート(MG-100)
- 筋活動を計測、解析するノラクソン筋電計
- 拡散型圧力波治療器 - マスターパルスMP100
- 安全懸架式リハビリテーションリフトSP-850
- リハビリテーション対応トレッドミルPP-Tread SW-1200
- 3次元動作解析器アニマ社ローカス3DMA3000
- 重心動揺計アニマ社M100
- 随意運動介助型電気刺激装置IVES
- 安全懸架式リハビリテーションリフトSP-850
- リハビリテーション対応トレッドミルPP-Tread SW-1200