もの忘れ外来

「もの忘れ」や「認知症」に不安を感じておられる方やご家族様へ
最近忘れっぽくなったなあというのは誰でも感じることです

 でも、それを年のせいと決めつけてはいけません。
加齢と共に始まる『歳相応の物忘れ』はあまり心配が要らないことがほとんどですが、中には認知症の初期段階の場合もあります。
もの忘れ外来では、初診時に問診と簡易認知機能検査を行い、症状が年齢によるものなのか、病気によるものなのかどうかを診断致します。
認知症について
 認知症の原因は大きく『アルツハイマー型認知症、脳血管障害による認知症、その他の認知症』に分類されます。認知症の半数程はアルツハイマー型認知症で、根本的な治療は困難ですが、早期診断・早期治療により認知症の進行を遅らせることで、日常生活に対する問題を少なくすることが可能な場合が多いです。
こんな症状はありませんか?
● 何度も同じ事を言ったり、尋ねたりする
● 物の名前が出てこなくなった
● 物をなくしたり、置き忘れたりする
● 慣れている場所で道に迷った
● 好きだった物事への関心や興味が失われた
● ささいなことで怒りっぽくなった
● 最近の出来事が思い出せない
認知症以外の原因
 また、物忘れを生じる疾患は認知症以外にも脳腫瘍・慢性硬膜下血腫・正常圧水頭症・うつ病・甲状腺機能低下・各種ビタミン不足により症状が出ますが、これらの病気は治療が可能です。
 物忘れの原因は何であるかをきちんと知っておくことにより、不安をなくしたり、今後の生活上の注意点などについて知識を得ることができます。
もの忘れ外来って?
 当院では、もの忘れや認知症に対する外来診療を行っております。関連病院とも連携して、問診や血液検査のほか、認知機能検査、CTやMRIなどの画像検査を行い症状が年齢によるものなのか、病気によるものなのかどうかなどを診断します。
 そして、認知症と診断されたケースでは、治療としての薬物療法に加え、医療ソーシャルワーカーによる介護認定に関する相談や、併設している老人保健施設への入所相談、激しい行動障害がある方への入院対応も行っております。
 もちろん他院で認知症の診断を受けた後、疾患に伴う症状(例えば怒りっぽい、大声をあげる、妄想がある、徘徊するなどの)のために実生活において困難が生じているケースのご相談も受け付けいたしておりますのでお気軽にお問い合わせください。